POUDA MASAO
POUDA MASAOは、私が存在をうっすらと感じていた、会ったことのない誰かであり、その存在感をなぞるようにして構築されたインスタレーション作品である。
POUDA MASAO>が私に残した痕跡のようなイメージの具現として構築された空間では、針金を用いた立体的なドローイングの傍ら、3DCG を用いて立体化された顔のイメージが、何かを探すように目線を動かしている。その見つめる先には、彼の思いが綴られた手帳が一つ、落ちている。身体、目的、行為、痕跡。非実在を感覚で追う作業は、むしろ一人の人間の「実在」を認識することの、不確かさを明らかにする。