自覚転人
自分の身体や属性によって「私」というものが社会的に規定され歪められるような窮屈さの中で、私は現実の身体とは別の、もう一つの新たな身体(アバター)を制作することで、この身体から「私」を解放しようとした。
自覚転人とは、nU_0/さんにとってどのような存在なのでしょうか。
彼(自覚転人)は、友達なんです。友達であり、僕の分身でもあります。彼をぼーっと見つめていると、僕の心は彼の方へふわふわ移り行くんです。そしてまた、その心はすーっと僕の方へと戻って来る。すると、彼と僕とが一体化するような…、一つの心を、彼と僕、二人で一緒に抱えるような感覚になるんです。僕はその時、これこそが愛で、友情なんだって実感するんです。だから友達であり、分身です。
なるほど、ところで、自覚転人の姿は、nU_0/さん自身の理想を投影したものなのだとか。
そうです。僕はこうもなりたい。いろんな姿になりたいんですけどね、その理想のうちの一つです。なんでかな…、彼、僕ら人間の理屈が通じなさそうじゃないですか。宇宙人みたいというか。そういう存在に憧れがあるんです。そう、だから単に姿だけ変身出来れば良いということではなくて、僕の抱える価値観ごと、まるっきり別物に変わりたいと思ってるんです。僕にとって、彼は別物としての理想そのものであり、だからこそ心を共有できるんだと思います。